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がん治療にはお金がかかります。がん患者にまつわるリアルな病状やお金について書いてます。

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がん患者の自分が体に起こった事を淡々と伝える話 ~~その3~~

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 「仕事中に眠いときはどうしてる?」と上司に聞かれて「眠いときには寝るのが1番ですよ。」と返答するぐらい正直者のkknsです。本日も前回に続いて私のお話です。。。

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 今回は私のお話の第3回目、皆様ご一読ください。

 

目次

 

H30.10.05 手術当日

 前回はアクの強い先生方や手術前の説明などを書きました。

 

kknskkns.hatenablog.com

  今回は術当日のお話しと術後の経過を書いていきます。身動きが取れず苦しかった記憶しかありませんが、そのへんを書いていきます。

  手術当日を迎えていざ手術台の前まで来て(意外と手術台って小さいな。寝相悪いけど大丈夫かな?)程度の感想でした。本当に他人事で緊張感無いですよね。

 

 主治医のS先生は手術室におらず私より先に手術室に来ていた先生は麻酔科の魔女だけでした。

魔女「はい、手術台の上に乗ったら横を向いて背中を丸めてくださいね。硬膜外麻酔の管を背骨のそばに通しますから。動かないでくださいね。絶対に。

俺「は、はい。」

魔女「痛かったり、おかしいな?って感じたら教えて下さいね。」クダトオシー

俺(なんかずっと痛いし、初めての事だから何がおかしいかなんてわからないな。)

魔女「あっ!」

俺「え?」

魔女「あっ!ゴメンね。痛かったでしょう?」

俺「あっ。最初からずっと。」

魔女「ごめんねぇ。」セナカニムネギュー

いったい私の背中で何が起こっているんだろう?

そうこうしてるとS先生登場して再度手術の説明…

そして魔女がラリホーを唱え始めて…

 気がついたら目が覚めていた。小泉進次郎先生のような表現ですが、全身麻酔の初体験の感想はこんな感じでした。

 

 意識がハッキリしてきて自分の腹部を確認すると…ええ、ついてました。人工肛門が。S先生の術前の説明が一つ現実になりました。

 

 

H30.10.06以降 術後の経過

 手術が終わった直後はテンションが高く元気がありました。しかし、その後は次から次へとトラブルがあり、状態がだいぶ悪くなっていきました。それに伴って私の精神状態もすさんでいったなぁ。

 そんなトラブルの中でも印象に残っている3点を説明させていただきます。

 

腸閉塞(イレウスチューブ)

 先述の通り手術直後はテンションも高く元気であったため、家族も安心して帰っていったんですが、その日の夜…手術跡の痛みと吐き気が強く出てきました。寝ることも出来ず脂汗タラタラ。

 その日の夜は痛み止めと吐き気ドメを合わせて5本くらい点滴で入れた記憶があります。結局その夜はほとんど眠れませんでした。

 この次の日には口から緑がかった黒色の液体を吐き続け、手術跡の痛みよりも吐き気に悩まされる事となりました。

 数日後みぞおちの辺りに激痛が走ったため精密検査をした所、小腸の一部が腸閉塞をおこしているのが判明しました。大掛かりな手術だったため、身体が耐えきれずにショック症状を起こしてしまったのが腸閉塞の原因との事でした。小腸がふさがっているために激痛が発生し、大腸に流れていくべき排液が逆流して口から出てきてしまっていた。

 

 書いてても気持ち悪い…。

 

 その対応としてイレウスチューブというモノを使用しました。これは、長さ1.5m 直径5ミリ程度の金属製のチューブを鼻から入れて喉・食道・胃を通して小腸の腸閉塞を起こしてる部分まで届かせるという非人道的な治療器具です。

 

 このイレウスチューブを挿入する時はまさに地獄でした…。

 

 しかし、イレウスチューブはスグレモノで先端にバルーンが取り付けられていて腸閉塞を起こしてる部分を押し広げると同時に患部に薬剤を届けます。また、溜まっている排液を吸い上げてもくれます。

 

 大腸に流れていく排液を鼻から出す芸人の誕生…。

 

 イレウスチューブは鼻から入れて喉を通っていくので少し動くと鼻がムズムズしてくしゃみが出そうになり、喉にイレウスチューブが触れると咳が出ます。手術を経験した人はわかると思いますが、手術後にくしゃみや咳がでると手術跡に激痛が走ります。手術直後は他の管が体中に通っていた事もあり寝たきりだったんですが。イレウスチューブのおかげで首から上を動かすのが怖くなりました。

 

 首を動かす→鼻がムズムズ→くしゃみが出る→手術跡に激痛→痛みのため首を動かす この繰り返し…。

 

人工肛門

 軽度な憩室炎であれば憩室のみを取り除けば良いが、穴が開いていたためS状結腸を大きく切除して縫合した。縫合したばかりで便を通す事ができないので、その逃げ道として一時的に人工肛門を大腸の入り口に取り付けた。患部がもう少し下であれば一生人工肛門を取り付けて生活しなければいけなかったが、私の場合は一時的な人工肛門の取り付けでしばらくしたら取り外すとのこと。

 この人工肛門自分の意志で排便することができず「たれ流し」の状態。そのため便が出てきたときのためにそれを貯める袋を取り付ける。

 しかし、この袋と皮膚の間に隙間があれば便が漏れてくるし、便が皮膚にふれて皮膚がただれてしまうこともあった。

 一番大変だったのが急に排便活動が活発になり、袋がパンパンになり看護師さんを呼んでも間に合わなかった事。

 

 看護師さんに便をぶっかけてしまいました…。

 

点滴

 私は血管が細い上に血管痛がひどく、点滴が難しかったようです。すぐに点滴が漏れてしまい「イタイイタイ」うるさかったと思います。

 イレウスチューブや人工肛門に比べると地味で大したエピソードはありません。しかし、点滴は24時間つなぎっぱなしで3日に一回ほど点滴針を差し替えるので、その差し替えのたびに怖くて痛くて嫌で嫌でたまりませんでした。

 

 めっちゃ痛みに弱いオッサンって言われてたんだろうな…。

 

 

まとめ

 術後の経過としてはイレウスチューブ、人工肛門、陰部から尿を出すチューブ、硬膜外麻酔、点滴等…。身体中にいろんなモノが接続されて身体を動かす事のできない寝たきりの状態が2週間程続きました。その間は首しか動かせずに気分が悪かったり、痛みが出ても気分展開することが出来ないでいました。

 この時期は今でも思い出したくない最悪の2週間でした…。

 

 S先生の想定の範囲の悪い方に術後の経過はすすんで行くことになり。癌の告知へとつながっていきます。

 今日も長くなってしまったので続きはまた書かせていただきます。

 

 皆さんはお医者さんの話を真剣に聞いて手術に臨んでくださいませ。

 

 それでは今日の報告です。

 

 

今日の報告

今日の体重 63.6kg

今日の体温 36.6度

今日の運動 45′Walk 腕立て伏せ(ひじ開き)x10回 腕立て伏せ(ひじ締め)x10回 ハーフスクワットx10回 フロントラウンジx10回 腹筋x5回

今日の痛み 腰痛

今日の備考 昨日腹筋したが腹部に痛みは出てこなかった。本日も腹筋を行った。昨日よりは楽に腹筋ができるようになってきた。先日病院で行った血液検査の結果も良好だったので体調も良く生活出来ている。明後日に病院で今後の治療方針の説明があるのでそれまでに不安点を確認しておく。