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アバスチン(分子標的薬)を調べて不都合な真実に気付いた話

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 抗がん剤の影響でほぼスキンヘッドになったんですが、お風呂で頭を洗う時にはボディーソープかシャンプーかで一時悩んでいたkknsです。

 

 抗がん剤の治療(化学的療法)をすすめるに当たって分子標的薬という言葉を目にするようになりました。私が投与しているアバスチン分子標的薬でしたのでそれについて自分なりに調べてみました。現実を突きつけられたような気分になりましたが、その中でどうやっていくかを考える良い機会となりました。

 今後がんの治療を予定している方などに読んでいただきたくまとめてみましたのでお時間のある方はご一読ください。

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目次

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アバスチンについて

 私は抗がん剤治療を「ゼローダ」「イリノテカン」「アバスチン」にて現在行っております。その中でもアバスチン分子標的薬という種類の薬で、作用の仕方が通常の抗がん剤とは違っています。

 まず、そのアバスチンの特徴を以下にまとめました。

 

  • 総称名(販売名) アバスチン
  • 一般名(有効成分) ベバシズマブ
  • 作用 がん細胞が血管を自らのために血管を新しく作るのを阻害し、がん細胞に栄養を届かせないようにする薬。(がん細胞の血管新生の分子に作用する薬)
  • 副作用 消化管穿孔 高血圧 鼻血(出血しやすい) 等
  • 種類 分子標的薬
  • 投与対象 治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌 扁平上皮癌を除く切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌 卵巣癌 進行又は再発の子宮頸癌 手術不能又は再発乳癌 悪性神経膠腫 
  • 備考 アバスチン単体ではがん細胞を殺傷する能力は無く、通常の抗がん剤とセットで使用される。そして、術後補助化学療法では有効性・安全性は確認されていないためその目的で使用されない。

 このようにネットで検索するとアバスチンという名称よりもベバシズマブの名称の方が目に付きますので自分で調べる際はそちらもご確認ください。

 私の場合は治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌にあたるので、アバスチン投与の目的はがんの再発防止を目的とする術後補助化学療法での使用では無いという事がハッキリとわかりました。

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分子標的薬について

 抗がん剤治療を意識すると分子標的薬という言葉を目にする事が多くなると思います。自分としてはなんとなくわかっているつもりでしたが、ちょうど良い機会なので今回しっかりと調べてみる事としました。

 

 分子標的薬とはがん細胞の増殖や転移を行う分子を標的としてがんを抑制する事を目的とした薬の事です。普通の抗がん剤はがん細胞を直接攻撃しますが、同時に体のがん細胞以外の正常な細胞まで攻撃してしまい体へのダメージは大きいです。それに対して分子標的薬は標的を限定する事ので体へのダメージは小さいとされています。

 

 このように分子標的薬とは特定の分子標的とする薬のため、投与する前の検査が重要となります。私もアバスチン投与前に事前に検査をしていて、摘出したがん細胞の遺伝子を調べてもらっていました。

 この遺伝子検査で分子標的薬が「効きやすいか」「効きにくいか」がわかるそうです。

kknskkns.hatenablog.com

 

 「RAS」「BRAF」共に変異なし という結果でN先生からは「治療の選択肢を多く持っているという事」という旨の説明がありました。この検査結果によってN先生は私のがんにアバスチンは「効きやすい」と判断をしたと私は解釈しています。

 

 

アバスチンの不都合な真実

 このようにアバスチンはがん細胞の血管新生に作用し、副作用も少なく、効果も期待できる、私にとって夢の薬のように思えてきます。しかし、この薬を調べていくうちに自分の病気がどういったものなのかを再認識させられ、自分にとって不都合な真実に気付いてしまいました。。。

 

それらをまとめると…

 

  1. 抗がん剤の効果を計る指標として「奏効率」と「生存率」があります。がんのサイズがどれくらい縮小したか示す指標を「奏効率」と言い、がんと診断されてから一定期間後に生存している割合を「生存率」といいます。アバスチンを投与する事で「奏効率」は改善するが「生存率」にはそれほど影響が出ないという資料もありました。言い換えると、がんは小さくなり症状は緩和するが延命には効果が無い となります。
  2. アバスチンを投与するとアバスチン血中濃度はすぐに下がらない。半減期は3から4週間ほどかかってしまう。また、アバスチンは出血しやすいという副作用を持っているのでアバスチン投与すると外科的な手術をするタイミングが難しい。
  3. アバスチンを投与して生き残ったがん細胞はさらに強くなり悪性が増し、アバスチン投与完了後にがん細胞が少しでも残ってしまうと悪化する可能性がある。

 以上、1から3より アバスチンを投与している目的は「治癒」「延命」ではなく「症状の緩和」であり、「手術」も当面は考えていない。そして、アバスチンの投与を中止する事になれば病状の悪化が予想できる。

 

 という事になると思います。

 

 本当に自分にとって不都合な真実だなぁ。。。

 

 でも、勘違いしないでもらいたいのですが、だからと言って私はアバスチンの治療を拒否する訳ではありません。それは主治医のN先生が柔らかい言葉でですが厳しい現実を事前に自分に伝えてくれていたからです。

 

 今回調べた事はN先生の説明の裏付けともなりました。

 

 今回調べた結果より、私は今まで通りにがん治療に関してはお医者さんを信じてお任せして、日々の生活を見直して免疫力を上げようと思います。自分にできる事は日々の生活の改善しか無いですからね。

 

 

まとめ

 私は「怖い現実が目の前にある恐怖」よりも「何が待っているかわからない恐怖」の方が嫌なので、不都合な真実に気づけて良かったと思います。

 

 人それぞれタイプがあるので一概には言えませんが、がん治療においては自分で調べられる事は調べる方が良いと思います。調べる事で見えてくる現実があるし、現実を知る事で自分の行動が決定できます。

 

 「がん」という病気は正直言って治るのか治らんのか「運」の部分もあると思います。それならば治療の責任を全てお医者さんに預けるのではなく、自分の責任で行動を決めて後悔しない「がん闘病」をしてみませんか?

 

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 ⇓⇓⇓ アバスチン以外の抗癌剤の副作用をまとめてます ⇓⇓⇓

kknskkns.hatenablog.com

 

 

 あれ?

 また話が大きくなった…。

 

 ま、いいや。

 それでは今日の報告です。

 

 

今日の報告

今日の体重 62.4kg

今日の体温 36.7度

今日の運動 無し

今日のお薬 ゼローダ昨日夕x3錠 今日の昼x4錠 昨日20:00 テルプランx2錠

今日の抗がん剤の副作用 食欲不振 倦怠感 声を出しづらい 手先の痺れ

今日の備考 昨日と一昨日は下痢の症状が出たが、本日は便秘気味。腸内環境が良くないようだ。昨日は夜から倦怠感と吐き気がありテルプランを飲んだ。本日は朝から食欲不振があり昼過ぎに倦怠感が強かった。体重はそこまで変わっていないが体型に締まりが無くなってきた。運動量が落ちているので仕方ない。6月末の血液検査まで運動は控えておく。