
はじめに
S状結腸がんの診断を受け、肝臓と肺への多発転移が分かったとき、私の人生は一変しました。特に、抗がん剤治療中の仕事や収入への不安は計り知れませんでした。それでも、私は諦めず、週2日の在宅勤務と障害厚生年金3級の受給で、働きながら治療を続ける道を選びました。
現在は2024年9月から始めたロンサーフ+アバスチンによる治療を続けています。この治療は効果を発揮してくれていますが、最近の血液検査の結果は私に新たな現実を突きつけています。
この記事では私と同じように病と向き合うがん患者、そしてがん患者を支えるご家族の皆さんに寄り添いながら私の現在の病状とそれを受けてこれからどのように治療と向き合い次の選択をしていくのかを包み隠さずお話しします。
この記事を読んでいただきたい方
- 腫瘍マーカーや血液検査の数値に関心があるがん患者さんやご家族
- 治療方針の決定に主体的に関わりたいと考えている方
- 私と同じようにS状結腸がんの多発転移と診断され、先の治療に不安を感じている方
- がん患者さんを支えるご家族として、患者さんの気持ちを理解したい方
この記事を読んでわかること
- 現在受けているロンサーフ+アバスチン治療の状況と効果
- 病状の客観的評価に基づき、自分自身が治療方針を決定するという考え方
- がん患者さんとご家族が共に治療に向き合うためのヒント
私はこの本を読んでがんに対する考え方が変わったがん患者です。同じ境遇で苦しまれている方に読んでいただきたい本です。がん患者の方もそのご家族の方もご一読いただけたら幸いです。
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ロンサーフ+アバスチン治療の現状:効果と迫りくる次の選択
2024年9月から始まったロンサーフ+アバスチンによる治療は、これまでの私にとって希望の光でした。主治医からは一般的に効果が6ヶ月程度と聞いていましたが、私には幸いにも効果があり、副作用も比較的コントロールできていました。この治療のおかげで、一時はどうなることかと不安だった日々にひと筋の光明が差したように感じていました。
病状進行の兆候:上昇する腫瘍マーカーと肝臓の数値
しかし、最近の血液検査の結果は私に新たな現実を突きつけています。
5月14日の血液検査ではがんの活動性を示す腫瘍マーカーのCEAが33.6、CA19-9が105といずれも上昇傾向にあることが判明しました。さらに5月28日の血液検査では肝臓の機能を示す数値も大幅に悪化しており、ASTが62、ALTが119、γGTPが470、ALPが229と急上昇しています。これらの数値の急激な変化は肝臓への転移病変が進行している可能性を示唆しています。
また、炎症反応を示すCRPも0.6と上昇傾向にあります。これは体内で何らかの炎症が起きているサインでありがんの進行と関連している可能性も考えられます。これらの客観的な数値の悪化は、私自身が感じている倦怠感や食欲不振といった自覚症状と一致しており病状が進行していると受け止めています。
次の治療への準備:遺伝子検査の進捗
ロンサーフ+アバスチンの効果が薄れてきた場合主治医からは次の治療としてアービタックスもしくはフリュザクラを検討していると聞いていました。特にアービタックスは、一定の遺伝子変異がある場合に高い効果が期待できる薬剤です。そのため5月28日の血液検査ではアービタックスが使用可能かどうかを確認するために腫瘍の遺伝子検査を行っています。この遺伝子検査の結果が今後の治療方針を決定する上で非常に重要な情報となります。
私の体験談:数字が示す現実と向き合う
正直なところ血液検査の結果を見るたびに一喜一憂してしまいます。特に今回のように数値が悪いと胸の奥が締め付けられるような感覚になります。それでも、これらの数字こそが私の体の現状を客観的に示してくれる大切な情報です。自覚症状だけでなくこうした具体的なデータと向き合うことで冷静に次の治療について考えることができると感じています。不安な気持ちを抱えながらも事実を受け止めることが次の一歩へ繋がると信じています。
これからの治療と私の選択:後悔ではなく納得のいく道を
病状が進行しているという現実は決して楽なものではありません。しかし、私はこの状況から目を背けることなく今後の治療方針について主治医と徹底的に話し合い、最終的な決定を自分自身で行いたいと考えています。
客観的評価に基づいた治療選択
私は自覚症状だけでなく2025年6月に予定されているCT画像検査の結果と今回の上昇傾向にある腫瘍マーカーの客観的な評価を重視します。これらのデータに基づき、主治医から提示されるであろう複数の治療選択肢についてそれぞれのメリット、デメリット、期待される効果、副作用などを詳しく聞き、主治医が「この人はちょっとうるさいな」と思うくらい質問を重ねるつもりです。
自分で決めることの大切さ
治療の道は常に最善の選択肢があるとは限りません。それでも私は「あの時、もっと考えていればよかった」「人任せにして後悔したくない」という思いを強く持っています。だからこそ、最終的な治療方針は私自身が納得した上で決定したいのです。この病気と闘うのは私自身であり私の人生だからこそ自分で選んだ道を進みたいと思っています。
私の体験談:本来は優柔不断な私なんですけどね
がんの診断を受けてから私は常に「自分で決める」ことを意識してきました。会社での働き方も、障害年金の申請も、日々の食事の工夫も、すべては私が納得して選んだ道です。今回の治療選択も例外ではありません。主治医が提案してくれる治療方法の最終責任は自分で持とうと考えています。もちろん不安は尽きませんが自分で決めることでどんな結果になろうともきっと後悔することはないでしょう。そしてそれが私の生きる力になると信じています。
ご家族の皆さまへ:がん患者の選択を支えるために
がん患者にとって治療方針を自分で決めるというプロセスは、大きな意味を持ちます。しかしその決断には時には不安や迷いが伴うこともあります。ご家族の皆さまには、患者さんが「自分で決める」という意思を尊重し寄り添っていただくことが何よりも心強い支えになります。
病状や治療に関する情報をがん患者と一緒に学び、疑問があれば共に主治医に質問するなど積極的に関わることでがん患者は安心してご自身の選択ができるはずです。また、患者さんの体調や気持ちの変化に気づき、話を聞いてあげるだけでも大きな力になります。がん患者の言葉に耳を傾け、時にはただそばにいてくれるだけで、心強く感じるものです。少なくとも私はそう感じています。
さいごに
共に病と向き合うあなたへ
がん治療は、終わりなき旅のように感じられることもあります。特に私のように多発転移がある場合、常に次の手を考えなければなりません。しかし、どんな状況でも客観的な情報に基づいて主治医をはじめ周囲の方と相談しながら最善の選択をしていくことが後悔のない治療そして人生を歩む上で何よりも大切だと痛感しています。
もし今、あなたも病状の進行や次の治療選択に不安を感じているなら決して一人で抱え込まず主治医や信頼できる人に相談してください。そして、最終的には「あなたがどうしたいか」という気持ちを大切にしてください。
がん患者のご家族の皆さまへ
がん患者を支えるご家族の皆さまも、計り知れないご心労を抱えていらっしゃるかと思います。患者さんのために尽力される中で、ご自身の心や体が疲弊してしまうことも少なくありません。どうか、ご自身のお気持ちも大切にしてください。
がん患者と同じように一人で抱え込まず、地域の相談窓口や、同じ境遇のご家族が集まるコミュニティなどを活用することも、心の負担を軽減する一助となります。がん患者を支えるためには、まずご自身が心身ともに健康であることが重要です。ご自身の心のケアも忘れずに行ってください。
少しでもあなたの心が軽くなるきっかけになれば幸いです。
ブログ冒頭で申し上げたこちらの本を読んで私は自分のがんに対する考え方が変わりました。私と同じがん患者の方やそのご家族の方の心が少しでも軽くなりますように。
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