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がん治療にはお金がかかります。がん患者にまつわるリアルな病状やお金について書いてます。

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がんの経験から医療保険について考える話

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 ステイホームに順応しすぎて人と会話する事が無くなり喉が退化したのか声が出ずらいkknsです。本日はがん患者の私が考える医療保険についてのお話です。

 

目次

 

 医療保険って必要?

 最近他の人のブログを拝見させていただくんですが、その中で「民間の医療保険は費用対効果を考えると絶対に必要ではない。」といった趣旨のものがありました。

 がん患者である私は普通の人より医療保険金をもらっている額は多いと思いますので、その経験を基に医療保険に対する考え方をまとめてみます。

 

 私が思うに医療保険というのは「公的保険」と「民間保険」の2つにわけられます。最初にその事を理解する事が必要だと思います。「公的保険」は国民皆保険制度の日本では全員が加入している保険(サラリーマン以外の方で国民健康保険の加入をしていない人はこの後の内容を読んでも無意味です。そっ閉じして連休明けに国民健康保険の加入の手続きを取ってくださいね。)なので最初にこちらから考えていきましょう。

 

 

公的保険について

 私はがんの治療のための3回の入院の中で1回の緊急手術、2回の大きな手術、2回の軽微な手術を経験しました。その中で公的保険では主に3点の制度でお世話になりましたので簡単に説明します。

  1. 医療費の3割負担
  2. 傷病手当金
  3. 高額療養費制度

 

 1.医療費の3割負担 は皆さんも良く知っていると思います。これが無いと結構な額になりますよね。

 

 2.傷病手当金   私はサラリーマンなのでこちらの制度にはお世話になっております。

 

 3.高額療養費制度 入院や手術等で医療費が高額になった場合の個人負担に上限を設ける制度。その上限金額は年齢や収入によって違いはありますが、私の場合はこの制度を利用して約9万円が1か月あたりの上限金額となってました。(差額ベッド代や食事代は別途)

 

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 上記の写真は緊急手術をした月の請求書です。この月は個室に入っていたので結構金額がいってしまいましたが、高額療養費制度と3割負担のおかげでかなり自己負担額が少ないですよね。ですから、国民健康保険に加入してない人は必ず加入してね。ダイジナコトハニドイイマス

 

 冒頭のブロガーさんは、このような公的保険の制度があるから毎月保険料を支払うのではなくて、その金額を貯金しておいて万が一に備えるという考え方なんだと思います。つまり、公的保険の制度を良く理解した上で自分でリスクを取っているので「民間の医療保険に加入してない」のであって「民間の医療保険に加入しないで良い」と言っているのではないので気を付けてくださいね。

 

 

私の場合

 私が自分に対して加入している民間保険は

  1. 生命保険
  2. 医療保険
  3. がん保険

 の3つです。全て掛け捨ての保険で全部合わせても1か月¥7,000程度同世代のサラリーマンよりかなり安いと思います。今回は「医療保険」と「がん保険」にお世話になりました。

 その経験から自分が加入している保険についてどう思うか?

 

 

それは…

 

 

後悔してます(汗)

 

 

 もっと手厚い補償内容の保険に加入しておけば良かったと思っています。特にがん保険は1か月数百円程度の保険料なので強く感じます。(それでも一連の入院と手術で小型自動車1台分の保険金はいただきました。)

 自分はがん家系では無いと判断してがん保険は保険料の安い保険を選択したんですけど、一度がんにかかってしまうとしばらくは通常の保険に加入することができないという事を軽視していたんですよね。

 

 後悔先に立たず。。。

 

加入する保険 加入しない保険

 もし、ペコパが来て時を戻してくれるならば次のような保険を検討しようかと思います。上記の傷病手当金でも収入の2/3までしか給付されないので、それを補う収入保険と手厚い補償内容の生活習慣病の保険(がんも含む)を加入の検討すると思います。

 ある意味がんを経験した私のおすすめですね。

 逆に次のような保険には加入しないと思います。一つの契約で死亡保障も医療保険もセットになったオールインワン型の保険、投資商品などを組み合わせた貯蓄性の高い保険、実際に支払った分だけを補償する実費補償型の保険です。

 オールインワン型の保険は、死亡保険や医療保険といった目的が違う商品がセットになってるので私は選びにくいです。死亡保険や医療保険をそれぞれ自分で選んだ方がスッキリするし、私の経験上別々で選んだ方が保険料が安くなると思います。

 貯蓄性の高い保険は、私が貯金できるタイプなのでその必要が無いと考えています。貯金は貯金でした方がすぐに現金化できるので様々な用途に使用できますし、貯蓄性の高い保険の場合だと満期まで現金化が難しいんですよね。ですから私が加入している保険は全て掛け捨てです。けれども、自分が貯金できないタイプだと思う人にはおすすめです。特に子供がいる方は学資保険を検討してみてください。簡単に現金化できない事が逆にメリットになると思います。

 実費保証型の保険は、先述した公的保険の高額療養費制度があるから実費保証型には魅力を感じません。その分貯金しときます。

 

 あくまで私の経験上感じることなので異論反論は認めます。

 

 

まとめ

 保険に関してはとても高い買い物でかつ、個人の事情で必要な補償内容が変わってくるため一概にこうした方が良いとは言えません。ただ、保険を見直すうえで必要な事は、自分が加入している公的保険の制度と民間保険の補償内容を確認した方が良いという事です。それで補償が不足していると思えば新たに保険に加入すれば良いし、重複していると思えば解約すれば良いですよね。

 保険料というのは固定費です。こちらを一度見直せばずーっと安いままですよね。時間のある方は保険の断捨離もイイかもですね。

 

 私はがんの治療及び療養のため会社からお休みをいただいてます。もちろんその間は無給です。それでもこうして日常生活を送れるのは公的保険の制度と民間保険のおかげだと思っています。

 つまり、保険に加入する目的というのは、何かあった時のお金よりも平常時の安心感ではないかと一連のがんの経験から考えるようになりました。

 

 今回は自分より若い人向けに伝えたい内容になっております。若い方からすれば、私のような考え方より冒頭のブロガーの方のような考え方がスマートであるように感じると思います。ですが、そのブロガーの方は裏で様々な情報を集めて自分で考えて自分でリスクを抱えて判断した結果を書いている(そういった人にみせない努力をしている生き方はとってもスマート)のであって、自分で努力せずに人の考え方を取り入れるのは危険だと思います。

 

 医療保険を費用対効果で語る人は大病をした経験が無い人だと思います。大病をして保険金をもらった経験のある人は「保険に入ってて良かった」と必ず言ってます。(私も言いました)

 ですから、私は平常時の安心感を先に確保(保険だけでなく貯金も)して、生活し、それでも余るお金を投資に回すことをお勧めします。そんな生き方の方が芯から余裕が出てきて、よっぽどスマートな生き方ができると思います。

 

 

 

 医療保険の事を書いてみましたけど、私の失敗はこまめに保険の見直しをしてこなかった事が原因だと考えてます。私は暫く保険の見直しができませんが、皆さんは私のように後悔しないためにこまめに保険のメンテナンスをしてみてください。

 

 そんな経験者の私の今日の報告です。

 

 

今日の報告

今日の体重 63.6kg

今日の体温 36.5度

今日のお薬 ワーファリン1mgx2.5錠

今日の運動 朝30′Walk AM30′Walk 腕立て(ひじ閉め)x10回 腕立て(ひじ開き)x10回 ハーフスクワットx10回 フロントラウンジx10回

今日の体調 腰痛 倦怠感

今日の備考 昨日と一昨日は体調が悪く一切のリハビリができなかった。日によって体調に波がある。診察とCTスキャンは明後日なのでお医者さんへの質問を明日まとめておく。