昨日病院に行って「余命宣告ではありませんが、kknsさんのお身体の状況ですと2年~3年で亡くなる方が多いです。」と言われ落ち込んでいるkknsです。本日は前々回の続きです。。。
今回は私のお話の第4回目、皆様ご一読ください。
目次
H30.10.末 大腸がんステージⅡ告知
前回は手術~術後直後の経過を書きましたが、今回は癌の告知があった所から書いていこうと思います。
私の場合はこんな感じで癌の告知がありました。
身体からチューブが外れていき、車椅子に乗れるようになってきた頃に神奈川に住んでいる父や姉が福岡までお見舞いに来てくれました。嫁さんも交えて他愛もない話(福岡のうどん事情だったかな?)をして父や姉は帰っていきました。
その数日後私と嫁さんがS先生から呼ばれてがんの告知がありました。
S先生「ご家族には事前に説明させていただきました。」
なるほど…。
父や姉が急にお見舞いに来たのはその時に癌の告知をおこなっていたのか。
S先生は場数を踏んでいるので手術は上手なんですが、説明はなんか芝居がかっていて上手じゃない印象だったな。
さすがマッドサイエンティスト。
その時のお話としては
- S状結腸の憩室に穴が開いていたのは炎症が原因でなくてがんが原因
- S状結腸の該当部分は完全に切除できた
- リンパに転移はみられない
でした。
私はこれで癌患者と認定されて、大腸がん(S状結腸がん)のステージⅡのお墨付きを頂きました。
がんの告知としてはそれほど重苦しい雰囲気は無かったです。それは、私の場合は病巣をすべて切除されていて、しかもリンパに転移が無く他臓器への転移の可能性が低かったからです。
H30.10.末 筋力の衰え
前回書いた通り私は術後2週間以上寝たきりでした。その回復過程で驚いたのは「筋力の衰え」です。
私は学生時代に陸上をやっていた上に、入院前までは週に1度10km程度ジョギングしていたので脚の筋力には自信がありました。しかし、リハビリとしてベットから立ち上がろうとしても力が入らず目眩を起こしてしまいました。
看護士さんは「みんなそうなりますよ。」と言ってくれましたが、流石にショックでした。筋肉は使わなければすぐに弱ってしまうんですね。
これから入院される方は無理の無い範囲で動いてくださいね。私のように寝たきりの状態にならざるを得ない方は脚をさするなど少しでも刺激を与えてあげてくださいね。
でも、理学療法士さんからは「kknsさんのような2週間以上寝たきりでこれだけ筋肉量があるのは運動を継続してたからですね。」と言われました。今でもリハビリでWalkingや筋トレを行っているのは少しでも筋肉貯金をしておこうと思うからです。
またどんなタイミングで大きな手術の予定が入っても良いように筋肉量を蓄えておこうと考えています。
H30.10.31 CVポート取付
癌が確定してすぐに癌治療のための準備にS先生は取りかかってくれました。その準備がCVポート取付です。
CVポートはまず胸の太い静脈にカテーテルを通します。そして右肩付近にカテーテルの出入り口であるポート本体を取り付けます。皮膚の下に埋め込みますので、100円玉程度の広さの部分が妙に隆起している状態です。
取付は手術室で行い、魔女がカテーテルを入れてマッドサイエンティストがポート本体を埋め込み皮膚の縫合をしてくれました。
部分麻酔で…。
めっちゃ怖いですね。部分麻酔って…。
魔女がカテーテルを押し込んでる時もマッドサイエンティストが皮膚を縫合してる時も意識があるので嫌でしたね。
あっ、今背中を冷たい液体が流れてる…
はい、自分の血でした。
たしかに装着する手術は怖かったけど、CVポートを付けると静脈に点滴針をいちいち通さなくて良くなるんですよね。予めCVポートポートのカテーテルは静脈に入っているので、ポートの所にカチッと点滴のジョイント部分をつなげるだけで薬剤を投与できるようになります。
ですから分子が大きい抗がん剤の投与にも利用されて、自分のような点滴が苦手な者にとても向いている医療器具です。
これで点滴針の怖さから開放されました。
最初のうちは…。
実はこのCVポートですが3日程度で使えなくなってしまいました。どうやら血栓が詰まってしまったようです。。。
H30.11.12 人工肛門閉鎖
10/5の手術以降私のお腹にあって様々なドラマを生み出した人工肛門ともお別れする時がきました。こちらも手術室で施術を行います。全身麻酔の大きな手術でした。
魔女からは以前書いた得意の「怖い話」ニコニコと「痛い話」ニコニコを再び頂きました。
俺「あがががががが」
S先生からはがんの告知の時とはうって変わって饒舌に感情を込めて手術のお話を聞きました。いかにこの手術が終わった後の傷が痛いのかをです。
S先生「痛いですよ~。」ニコニコ
S先生「腹筋をえぐり取るような感じですから」ニコニコ
S先生「術後1年以上痛みが残る人がいる。」ニコニコ
うん、やっぱりマッドサイエンティストだ。
でも、S先生の言う通り手術から1年半たった今でも腹筋をすると痛みが出る。。。
私は運良く人工肛門を閉鎖することができましたが、患部がもう少し下だったら一生人工肛門を取り付けて生活を送らなければいけなかったそうです。
実際に人工肛門を付けたまま社会復帰を果たし日常生活を送っている方も多いようです。私は一度人工肛門を付けた事があるので、そういった方々に気を使ってあげようと思っております。
今回はがんの告知から人工肛門閉鎖までを書かせていただきました。あとは人工肛門閉鎖の術後の経過を確認してよければ退院という所まできました。
CVポートが使えなくなってしまった辺りが個人的には精神的に苦しかったんですよね。大きな手術をして人工肛門を付けた上に使い物にならないものが身体に埋め込まれている…。
本当に改造人間になった気分でした。。。
では、気を取り直して今日の報告です。
今日の報告
今日の体重 63.6kg
今日の体温 37.1度
今日の運動 30′Walk 腕立て伏せ(ひじ開き)X10回 腕立て伏せ(ひじ閉め)X10回 ハーフスクワットX10回 フロントラウンジX10回 腹筋X5回
今日の痛み 腰痛 背中の痛み
今日の備考 お医者さんからは「2年~3年というのはあくまで平均の値です。もっと長生きする人もいるし、もっと短い人もいる。」とも言われた。どちらにせよ自分の現状はわかったので家族と会社にはこの旨を報告した。長生きできるのか短くなるかは自分の行動次第なので後悔しない生き方をしたい。これを読んでいる方はお医者さんからの言葉を他人事のように聞かず、自分事として聞いてほしい。そして、行動を変えてください。私はそれが出来ていなかったから今の現状があります。がんを抱えている人も健康な人も私のようにならないでください。すべて自分事としてお医者さんの話を聞きましょう!!